金管箱推シノススメ

一発オケ系金管箱推し奏者「海神」です。楽器のことや編曲のこと等つらつらと。

「はやみん合唱団 織声」さん演奏会「空の移ろい」鑑賞してきました。

転職して2週間。まだ知恵熱は出ていない海神です。

さて本日の日中は吹奏楽ダブルヘッダー。朝は矢向・昼は築地で練習だったので、夜はその足で豊洲へ。「はやみん合唱団 織声」さんの演奏会を聴きに…もとい鑑賞しに行ってきました。

origoe.org

 

織声(@HayaminChorus)さんは昨今急増中のサブカル音楽団体の一つで、声優・歌手の早見沙織さんの楽曲を歌う合唱団です。元々声優としての活動は知っていたのですが、ご本人名義の楽曲を聴いたらそれはもう名曲揃いで…。すっかり魅せられてしまい今日を迎えた、という訳です。

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さて本題の演奏会は「聴く」だけにあらず。

時間と場所を完全に味方に付けた、至高の舞台芸術がそこにはありました。

 

まず、会場の豊洲シビックセンターホールは豊洲文化センター5階にあるホール。定員300名と合唱や室内楽に向いていると思われるホールですが、最大の特徴は前面と右面の壁が動いて客席からレインボーブリッジが一望できること。そして開演は19:30と。お分かり頂けただろうか…お台場の夜景と共に味わう演奏会だったということが…。

 

M1「やさしい希望」で開幕してすぐは窓が壁に閉ざされていて、よくあるホールの佇まい。変化があったのはM4「おやすみ」の最後。「夜は更けていきます」の歌詞と共に開かれる壁と、眼前に広がる夜景。それを見た瞬間、これはとてつもないオンリーワンの演奏会に来てしまった…と確信。

 

その後は伴奏付きの合唱に限らず、朗読やアカペラも織り交ぜ展開されていくお堅さの無いふり~すたいる♪なステージ。M13「ユニバース」では、演者の皆さんが巡礼者のキャンドルを模したと思しきブルーのライトを持って入場。そのままナレーターが語ったのは「日の出前に発生する、空が濃い青色に染まる時間帯」…そう、ブルーアワー。M14「ブルーアワーに祈りを」は個人的に早見さん楽曲の中でも特に好きで、暗いホールに灯るライトと夜景の光という幻想的な光景も相俟って、ついつい感極まってしまいました。最後は「To years letter」で会場が一体となって締め括り。「演奏会」を「聴く」だけでない、一つのショーのようなステージでした。

 

今回演奏された早見さんの楽曲は、アルバム「Live Love Laugh」に収録されているから、みんな買おうな!

「Live Love Laugh」<CD+Blu-ray盤>

「Live Love Laugh」<CD+Blu-ray盤>

 

 

余談ですが、その性質上サブカル楽団につきものなのが、演目の「作品・アーティスト縛り」。ですが、織声さんはそれを見事に裏切った選曲をしてきました。キメの部分は勿論早見さんの楽曲ですが、その他はJ-POPありアニソンありアカペラエチュードありと様々(まさかfhana曲まであるとは…)。

 

鉄道の旅と車窓から見る「空の移ろい」。そのコンセプトを突き詰めた結果とは思いますが、この手の団体としては珍しく且つ英断だったと感じました。…私が寝台列車に乗ったのは、確実に20年以上前。夜通し車窓を眺める贅沢な旅でもしてみたくなる、そんな素晴らしいショーでした。今日は曇天だったけれど、明日の空は如何に。

(早くも次回が楽しみだけど、これ他団体も含めハードル上がるぞ…?)

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最後に合唱で本番に乗ったのは2015年12月。随分とご無沙汰してしまっている。