金管箱推シノススメ

一発オケ系金管箱推し奏者「海神」です。楽器のことや編曲のこと等つらつらと。

試奏記 ~ Jupiter JCB-780 & C.G.Conn 112H ~

月曜日は仕事が休みだったので、新宿~大久保界隈を散策。

まずは昼食として油そばを。最近仲間内でブームになっている油そば。私は学生時代から永く親しんできた「東京油組総本店」の味が好きです。

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食事を終え、強い日差しの中大久保まで歩き「Tuba88」様へ。テューバの専門店で、中古が非常に充実しているお店です。私が現在使っている2台のテューバ(ヤマハ&カワイ)を買ったのもここ。N店長にはお世話になっております。今回は、友人から2000円の格安マウスピースが売っていると聞き、それを購入しに行きました(買ったのはB&S 24AW)。理由としては、7月に参加する香港の音楽イベント用。テューバをレンタルするのですが、現地に行くまでどんな型が来るかわからないので、ひとまずスタンダードを1本持っておこうかと。

 

88での買い物を終え、一路「DAC」様へ。こちらは説明不要のメジャー店。物色で来てみたら、ひときわ小さなテューバが目に入り、早速試奏をお願いしました。

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それがこちら、JCB-780。3/4サイズの4ロータリーB管。このモデルは以前778という型番で販売されていた物。780から更に新しくなり、現行品は1140というそうな。同じ3/4のJTU-1010(旧JCB-482)と比べても更に小さく、今使っているYBB-103と肩を並べる小ささ。吹いてみると、そのコンパクトさに違わぬレスポンスの良さ。それだけでなく、全開で吹き込んでも受け止めてくれるキャパシティ(本職テューバの方には物足りないかもですが)も兼ね備えています。売価は40万円台。

 

テューバ試奏の後、「そう言えばホームページに中古トロンボーンが沢山載っていたな…」と思って、応対してくれていた店員Oさんに問い合わせ。CONNのバストロ112Hがあるとのことで、早速吹かせて貰う。

 

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10インチの赤ベルでインラインロータリー。スペックだけ見ると「キツイ楽器なのだろうか」という思いが先に出るものの…1音目を吹いた瞬間。

 

全て  どうでも  良くなった

 

いやー良い楽器ですわこれ。音の立ち上がりがめちゃめちゃ良くて、モワッとするというよりはパリッとする印象が強い。正確には、どっちの印象を見せるにもそこまで労力を要しない。暖かくもなれるしバリバリバリーーーーーーーーーー!!!!!ともなれる。自分が88Hユーザというのもあるのか、なんだかずっと一緒に吹いてきたかのように自分に馴染んだ吹奏感。メカニカルな部分は勿論調整されていてスムーズ。こんなに手放しで絶賛できる楽器に出会えるとは思っていませんでした。2時間程吹いていたのですが、Oさんにも「凄く楽しそうに吹いてらっしゃるので、ノックせずそのままにしておこうと思いまして」と言われてしまったw

新大久保で良いCONNに出会う…というと、去年の8月(88Hを買った時)を思い出します。楽しい休日でした。

ビッグバンド見学

2017年は個人的にチャレンジの年と位置付けていたり。やりたいと思うだけでなく実際に行動ということで、土曜日は朝から某ビッグバンドの見学に行ってきました。

条件としては「今の活動に支障をきたさない程度の練習スケジュール」「ジャズの作法がわからない初心者にも門戸を開いている」って具合。ちょうど今回お邪魔したTバンドさんは、月1回朝コマのみでほぼ皆さん吹奏楽上がり。バストロで合奏にも混ぜて頂きましたが、バンマスさんがジャズ特有のアーティキュレーションを丁寧に説明して下さり、戸惑いはありながらも楽しく吹くことができました。次も都合が合えば再見学したいし、あわよくば…等と思ってはいますが、夏〜秋にかけて土日のスケジュールが詰まってくるので要検討。合奏の初めにやった「10-minute jazz warmup」だけでも買っておこうかしら。

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今まで吹奏楽とオケ(時々アンサンブル)しかやって来なかった自分にとって、ジャズは未知の領域。「何故今からジャズを?」というのは幾つか理由が。
1.現在所属している常設吹奏楽団のSax吹きが全員ジャズ畑で、団としてポピュラー曲をやる時の表現を合奏内でかなり追求していること。

2.一発系吹奏楽・オケに参加する中で素晴らしいプレイヤーの方々とご一緒し刺激を受けたこと。

3.自分にとって「アニメ・ゲーム曲を演奏したい」という思いの原点に、中3の時に日本青年館へ某ゲーム曲のビッグバンドライブを聴きに行って感銘を受けた経験があること。

そんな訳で、初心者の自分でも入れそうなビッグバンドを探している次第(いきなりセッションは流石にハードルが高過ぎるので…)。

本件とは別に、3月にやった一発吹奏楽の打ち上げの席で某サブカル系R吹奏楽団の方々にお声を掛けられてその活動や演奏曲に魅力に感じたこともあり、今の活動スタイル(金曜に常設吹奏楽+下半期土曜にオケ+あれば適宜一発系)を見直そうかと考えている今日この頃。楽器と団体が沢山あっても身体は一つですから、自分が一番満足できる形で趣味を続けていきたいものです。

さて、夜は豊洲茅原実里さんのライブ。思えば数々の声優ライブでバンドサウンドを体感していることも、最近の自分のポピュラー志向に影響与えているなぁ、と。

機材紹介 C.G.CONN トロンボーンバランサー

今朝は東白楽の「セントラル楽器」様へ。楽器の応急処置等でたまに訪れるお店です。

先週、CONNトロンボーンバランサーが入荷したとの情報を得て、早速試しに行きました。

 

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装着時の印象: 重みは増している筈なのに、楽に吹ける(重いので無意識にしっかり吹こうとしているのが良く作用しているのかも?と店員さん談)。特に高音域。音がまとまり、一直線に出ている感覚がある。今までより後ろに重心が行ったので、持つ時には少し慣れが要りそう。

 

非装着時の印象: 比べるとどうしても、少し音が散る印象。音をまとめることに余計な神経を使って命中精度が下がるような。持った時の軽さは慣れているのもありとても楽。

 

中古ながら美品で、4050円というお手頃価格もあり購入してしまいました。オケでの実践投入が楽しみです。…と言いつつ、夕方からはユーフォで楽団のパート練習へ。(余談ですが、試奏の中で太管のマウスピースはやっぱりArtisan 6-1/2ALだなと再確認できたのも収穫でした)

 

試奏記 〜アルトトロンボーン用マウスピース〜

所属オケでアルト案件が決定したのを受け、アルトトロンボーンのマウスピースを吹き比べて来ました。仕事帰りに銀座の山野楽器へ。
7〜11辺りのサイズを、ということで、在庫からBach(ノーマルとアルティザン両方)7Cと11Cを出して頂きました。加えて、バストロで好感触だったTilzも同サイズ帯をお願いした所、7Cと11Cは無かったので代わりに"Johan Doms Model 3"が登場。
 

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さて、吹き比べ開始。
(写真は左からノーマル7C,アルティザン7C,ドムスモデル,ノーマル11C,アルティザン11C)
ノーマルBachはやはりその軽さから高音域に詰まりを感じたので、早々にご退場。続けてアルティザンは、どちらのサイズもそこそこ吹き易い。11Cの方がやはり上を当てられて、アルトらしい明るい音色。7Cの方が少しテナー寄りか。
そして満を持してTilzドムスモデル3。こちらは元ベルリンフィルのJohan Doms氏のシグネチャーモデルで、ドイツ管での使用を想定した設計とのこと。リム内径は25.0mm、スロートは5.0mmと小ぶり。吹いてみてあらびっくり!音色はよりアルトらしく輝かしく浮き立ち、高音域-特にアルトで当てにくいHighC〜D辺り-が他に比べスルリと当たる。今日吹いた5本の中でトップでした。ごめんよ手持ちのemperador。
 
しかしここでは決めず一旦保留。何故かと言うと、細管マウスピースの決定版ことBob Reeves 11Cをまだアルトに付けて吹いていないので。その比較ができたら、アルトも落ち着きますかね。今まで楽器はあれど案件が無かったので改めて色々試してみましたが、ドムスという思わぬ伏兵の登場に心湧いた仕事帰りの夜でした。

ラブライブ!サンシャイン!! 聖地巡礼 〜 内浦三津→沼津

普段の楽器絡みの話題からうって変わって、アニメの話。本日は、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地巡礼に日帰りで行ってきました。ということで、旅行記です。

 

【目次】

 

1) 「ラブライブ!サンシャイン!!」とは

本件、先達が多いので簡単に概略だけ。2016年7〜9月に放映されたテレビアニメ作品(正確にはメディアミックスプロジェクトの一部)。静岡県沼津市内浦を舞台に、地元の高校生によるアイドルグループ"Aqours"の日常・奮闘・成長を描くアイドル活劇。

www.lovelive-anime.jp

 

2) 何故行くことにしたか

プロジェクト開始当初より地域ぐるみでのコラボを推し進めてきたいわゆる「聖地巡礼アニメ」。視聴する中で、また現地へ行った友人らのツイートを見る中で、自分も行きたいと思っていたのが一つ。今回はたまたま大型連休に予定が詰まっておらず、時間とお金が日帰り旅行位ならできる状態であったことがもう一つ。

 

3) 出発 〜 静岡入り

5:00。当日の朝。夜に1件予定が入っており遅くとも20:00には帰宅している必要があった為、残された時間は半日強。軽食を摂り早速出発。6:00少し前に最寄りで京浜東北線に乗車。東海道線沼津行きに乗り継ぎ、8:00頃に三島駅に到着。ここから伊豆箱根鉄道に乗り換えて、8:30頃伊豆長岡駅で下車しました。

4) いよいよ聖地へ 〜 みとしー

さて、最初の目的地は「伊豆・三津シーパラダイス」。駅でバスを待つ間、静岡県民のソウルフードとも呼ばれる名物「のっぽパン」で腹ごしらえ。作中の人物である国木田花丸が好んで食べているずら。

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バスに25分程揺られて、伊豆・三津シーパラダイスに到着です。

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こちらの水族館はAqoursの2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」の舞台。セイウチの飼育やイルカショーで知られています。所々にあるアニメコラボの展示に胸を弾ませつつ、イルカショーを観覧。トレーナーのKおねえさんとYおねえさんによる訓練の成果は圧巻。ジャンプ力ぅ…ですかねぇ。この歳にして食い入るように観てしまう始末。
そして水族館から見る内浦の海と富士山…息を呑むほかありませんでした。シャイニー。

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5) 朝の内浦 〜 長浜・長井崎方面

10:30に「みとしー」の見学を終え、その奥にある聖地へ向かうことにしました。その前に、主人公である高海千歌の実家モデル「安田屋旅館」さんを外から撮影。

作家・太宰治ゆかりの宿でもあるそうで(余談ですが、氏の本名である"津島"姓のキャラが作中にいるのは偶然でしょうか)

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まずは、観光客の交流場所にもなっている「三の浦観光案内所」へ。中に飾られた大量のグッズが目を引きます。ここで"聖地巡礼マップ"を頂き、更に内浦の奥へと進みます。
次に寄ったのは「長浜城跡」。小田原北条氏が武田水軍との戦いに備えて築いた城の跡地。これは行き当たりばったりの単純な観光でした。

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お城だけあってアップダウンが激しく喉が渇いたので、近くにあった「OH!MOS JAなんすん おもす農産物直売所」で名産の寿太郎みかんジュースを購入。100%みかんジュースって酸っぱいイメージがあったのですが、こちらは甘みが豊富。しかししつこくなく、柑橘の穂乃果なほのかな苦味も感じるとても美味しいジュースでした。

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ここで心温まる一コマが。直売所にはグッズの展示がなされていたのですが、とある観光客の方がグッズのタオルを寄贈。するとJAの方が即座に『あらカワイイ!これ千歌ちゃん?』『あと梨子ちゃんと…こっち曜ちゃんよね?ありがとう〜』仰っていました。「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品が、観光施設だけでなく地域の人々も好意的に受け入れられて根を下ろしている様子が垣間見えた瞬間でした。他アニメの幸手や大洗のように、コンテンツツーリズムのモデルケースになっていくことでしょう。
話を戻して、次はいよいよ舞台となる高校「浦の星女学院」のモデルとなった「長井崎中学校」へ。JAからなんだかんだ20分弱歩いたでしょうか。学校へ至る道は坂がかなりきつく、浦女生は毎日この坂を登っているのかと感心。実際は普通の公立校なので、写真はありませんが悪しからず。

 

6) 午後は沼津へ 〜 沼津港周辺

 さて、12:00になりそろそろお昼の時間。長浜城跡バス停からラッピングバスに乗り、沼津市街方面へ。

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今回は時間が無いのとカエルが苦手なことから「あわしまマリンパーク」はパス。沼津駅の少し手前で下車し、沼津港方面へ歩く。


お昼の場所は迷った末に「魚河岸丸天」さんへ。こちらでは文字通り聳え立つ"海鮮かき揚げ丼(あら汁付)"を注文。中身の海老は身がプリプリ。ホタテも貝柱はふんわり、紐は噛み応え抜群。但し、それらを包む衣の油量は暴力的で、胃腸薬も健闘むなしく胃はもたれてしまいました。粗野にして美味。

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すぐ側にある「深海水族館」にも行きたかったのですが、40分以上の待ち時間。帰りの時間を考えて、残念ながら今回は断念。そのまま駅に向かって歩きつつ、途中で「珈琲専科 欧蘭陀館」さんに立ち寄り食休みの一服。こちらは登場人物の渡辺曜の自宅所在地にあることからファンが殺到するお店。元々地元の喫茶店だった為か、小さな店内は大忙し。看板メニューの"欧蘭陀珈琲"を注文。8時間掛けて水出ししているというこのコーヒー、飲み口はさっぱりしていながら芳醇な香りとコクのある苦味。酸味は控えめで、とりわけエグみが全くない所が飲み易さを後押ししていました。自分のコーヒーの好みにはドンピシャで、今まで飲んできたコーヒーの中でトップに立つ美味しさでした。また来ます。

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7) 帰りは駅前で 〜 リトルデーモン

お茶を済ませ、時刻は15:30。最後は駅前を散策しました。お目当てはアニメショップ「ヌーマーズ リトルデーモン店」こと「ゲーマーズ沼津店」。f:id:sym7poseidon:20170503205959j:plain

登場人物の津島善子ヨハネが看板キャラを務める同店。静岡らしくのっぽパンとのコラボグッズのクリアファイルとストラップがあったのでつい購入。自分用に良いお土産が買えました。

 

8) 帰宅と総括

そして、沼津駅へ。

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16:38発の東海道線に乗り2時間掛けて帰宅。今回、初めての沼津ということで事前に色々下調べをしてから行った為、交通機関に関してトラブルはありませんでした。実際に行ってみて、内浦の空気感やアニメ効果での盛り上がりを肌で感じることができ、非常に心踊る1日となりました。


また余裕ができたら是非訪れたい場所ですね。次は「あわしまマリンパーク」「深海水族館」「沼津バーガー」辺りを攻めていきたい。東海道線のお陰で首都圏から意外と行き易い沼津。アニメを知っている方は勿論、そうでない方も、如何でしょうか。

 

試奏記 〜 YBL-6130R & バストロマウスピース + じゃんけん勝負

午前中の空き時間を使って、今週も「Joybrass」様へ。4/29〜30は山形の楽器店でのフェアの為、楽器の大半が出張中でしたが、その分東京に何が残っているのかと気になって伺いました。来週にパレードでの演奏を控えて、バストロのマウスピースに迷っていたのもあります。

まず目に入ってきたのは、ヤマハバストロ「YBL-6130R」。

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もう生産は終了している、インラインで10インチ赤ベルの楽器。ロータリーによる調性はB/F/G/Es。吹いて驚いたのは、これは本当に10インチの赤ベルなのかということ。スペック的にはキツめの吹奏感をイメージしていましたが、それを真っ向から覆すレスポンスの良さ。非力なプレイヤーであっても十分に吹きこなせると思います。事実、テナーがメインの自分でも問題無く吹けました。ベルサイズの分キャパシティも広めで、汚い割れ方をすることも無く。外観も新品と見紛う程で、これが156000円というからまたまた驚き。中古の弾数も少ない楽器ですが、安価にバストロを始めたい方にはオススメです。

続けて、バストロのマウスピースも色々試奏させて頂きました。今のセッティングはYBL-620Gにwillie's TL BP3 / Shires 3G。サイズや音色への不満は特に無かったのですが、特に五線を上下に出た音域で立ち上がりの良さを求められるとちょっともたつく所がありました。ということで、その辺りを助けてくれるヤツはおらぬかと、2Gサイズを幾つか出して貰うことに。

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まずはシルキー57。ユーフォで永くシルキーを使ってきたのもあり、リム形状は好み。肝心の立ち上がりは上から下まで良好だが、音が散る傾向が強く除外。続けてXO 2G。レスポンスが良く非常に明るい音。息の通りがとても良いが、余りに良過ぎて自分の息の入れ方ではすぐにバテてしまった。最後にティルツ2G。音域問わず立ち上がりが早く、上がるのも下がるのもスムーズに行ける。XOとは最後まで迷ったけれど、XOよりリムが厚く音にまとまりがあって疲れにくかった。結果的にコントロールの幅も広く持てるので、ティルツ2Gを購入しました。

さて、Joybrass様では4/29〜30に楽器かマウスピースを購入した人にじゃんけん企画をやっていました。「トロンボーン担当の新人IMTさんに勝利すると豪華特典!負けたら同じくトロンボーン担当のMYKWさんに声を掛けると…」というもの。マウスピースを購入した私も早速じゃんけん勝負!…6〜7回にわたるあいこの末、見事勝利しました。景品はマウスピースポーチorオイルセットから選択ということで、オイルセットを選びました。その内訳はなんと、Hetmanのライトローター、ライトベアリングリンケージ、スライドジェル、ハイドロスライド希釈液とボトルのセット!! 豪華過ぎやしませんかね。普通に買ったら4000円以上はしますよ。いやぁ運が良かった。


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マウスピースとオイルを握りしめ、帰り道は気を付けて帰りましたw 来週のTOKYO RAINBOW PRIDEでの演奏、頑張らないと。MYKWさん、IMTさん、ありがとうございました。心無しか、MYKWさんの笑顔が去年よりも増えた気がします。

試奏記 〜 New York Bachトロンボーン & Bob Reevesマウスピース

今日は急遽予定が空いたので、お世話になっている楽器店「Joybrass」様にて、ヴィンテージ楽器と話題のマウスピースの試奏をさせて頂きました。

 

  • ヴィンテージ楽器

まずは細管トロンボーン。New York Bachの8(シリアル3桁台!、左)と12(右)。

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3桁の8は、音の立ち上がりが非常に良かった。経年故か、少し乾いた印象の音色。でも出て来る音は決してか細くはなく、明るい感じも受けました。コントロール性は抜群で、ポピュラーで活躍できそう。入荷早々に商談に入ってしまったこの個体。先立つ物があれば、本当に欲しかった…。まぁこれは売れちゃいますわなorz
12はJoybrassトロンボーンアドバイザーSSKさんもお勧めの個体。8と比べると少し太管に近い感覚で吹ける楽器でした。スライドの上半分はイエローブラス、下半分はゴールドブラス。当時はそういう細かいオーダーも受けていたよう。音質はウェットでまとまりのある感じ。特にpで吹いた時の音色がどストライクで好み。細管としての尖り感で言うと8に軍配が上がりますかね。オケで真価を発揮しそう。

そして、吹いていると8と12で微妙な違いを発見。マウスピースが刺さる深さが異なるのである。トロンボーン担当のMYKWさんによると、同じ細管とは言っても時代によって少しずつテーパーが異なるそう。当時のマウスピースならジャストフィットなんだとか。また吹いてみたい物が増えてしまった。

最初のトロンボーンはBachだったけれどキツさからConnに行き着いたそんな自分でも、ヴィンテージBachはとても吹き易かったです。

 

  • マウスピース

次は、手持ちの楽器でBob Reevesマウスピースを試奏。幸いにも6-1/2サイズの「Clarke-L」の在庫があったので、スタンダードウェイトとマーキュリー(ライトウェイト)の2本を、自分のBach Artisan 6-1/2AL & willie's presidentと吹き比べ。

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Bob Reeves間での比較だと、自分の好みは重い方のスタンダード。マーキュリーは中音域なら吹くのがとても楽なのだが、チューニングBの上のF以上になると急に詰まると言うか壁みたいなものを感じてしまった。その点スタンダードはその壁を感じず滑らかに吹けるし、全体的に吹き込める感覚がある。楽器は軽い方が好きだけど、マウスピースは重めが相性良いみたい。

 
さて、手持ちマウスピースとの比較へ。音の立体感ではBob Reeves>Bach>willie's。本当は聴き手の方が居たら評価して欲しかった要素だけど、自分が吹いている感覚だけでもこのように感じた。細かなコントロール性やフォーカスされたサウンドではwillie'sだけど、良くも悪くも音が立つ印象に。ポピュラー寄りかな。Bachはこの三者だとザ・中庸。立体感もコントロールも消費する体力も。それだけに扱い易いマウスピースであることを改めて実感。当分はオケで常用か。
そして、比べて思うBob Reevesの圧倒的倍音…!通常Bachより重いArtisanより更に重い為か、高音域に少し慣れは必要そうだけど、是非ともオケやアンサンブルで使いたい音の豊かさ。

Bob Reeves、今回は金策がまだ不十分なので見送りになりましたが、そこが何とかなった暁には是非手元にお迎えしたい品でした。定期的に入荷してくるようで、「その時」がいつ来ても店の在庫的には大丈夫そうな予感。次に行く時は11CとMr.Bassも吹きたい。
久し振りの蒲田、楽しいひとときでした。