試奏記 〜 C.G.CONN 8H Artist Symphony 〜
現職最終日まで1ヶ月を切り、お腹の痛くなるイベントが終わってホッとしている海神です。その辺は追い追いご報告を。
さて、昨日は出勤日で所属楽団の依頼演奏を欠席…その悔しさを仕事にぶつけて午前中に切り上げ、気になっていた楽器の試奏に行ってきました。
今回は渋谷の「ネロ楽器」様へ。駅伝でここ数年メキメキと強くなったあの青い大学の近くにあるホルン専門店。以前は他の金管楽器も多数扱っていたのですが、現在はホルンメイン。中古のみ他の金管も扱っています。
お目当ては太管ストレートテナーの「C.G.CONN 8H」。CONNはいいぞ。
お値段が5桁且つArtist Symphonyモデルということで興味を持ったこの楽器。少し前にtwitterで繋がっているとある方が8Hを購入されたことも後押しになっていたり。
首に当たる部分のメッキ剥がれとベルに少し凹みがありますが、全体的には綺麗めの外観。CONN色が眩しいスライドは、ホームページの記載ほど動きは悪くない。因みにバネは入っていませんでした。
肝心の吹奏感。正直、F管の着いていないストレートテナーってこんなに吹き易いのかと驚きました。この個体に音域による鳴りムラが無いのもそうですが、これの後にF管付きテナーを吹いてしまうと、重いというか「なんか付いてる感」を覚えてしまう。反応良く音も暖かく好み。
前から使っている88Hはウォームでしっかりした音、先日のジャンク市で購入した88Hはカラッと明るく反応軽し。この8Hはそれぞれの良い点を併せ持つ印象。そしてレミントンシャンク。
老齢の店員さん(お偉いさん?)のお話によると、この個体の前オーナーはコレクターのプロ奏者らしく。引退を機に機材を放出。これ以外にも古い88HやF.E.Oldsを放出したよう。
ケースも相当に年季が入った代物。「なかなか売れないから安くしたんだよ」とのことでしたが、何故これが今まで売れなかったのかと思いました。やはりホルンの店というのが盲点か…。良い楽器を吹くと気分も良くなりますね。