金管箱推シノススメ

一発オケ系金管箱推し奏者「海神」です。楽器のことや編曲のこと等つらつらと。

太管トロンボーンマウスピースの旅、(たぶん)終着駅へ。

海神です。未だにQ36欲しい病から逃れられません。資金の算段がついてからにするか、後から回収するか、悩みつつリアルがバタバタして動きが取れず今日に至ります。
…と言うのも、現在転職活動中の私。今週は案件が連続で入りそれどころではありませんでした。ならブログなぞ書いている暇はあるのかとの謗りもありましょうが、備忘録ということでササっと。

今日は夜コマに本番が再来週に迫ったオケの練習。途中で新宿を経由するルートだったので、新大久保へ寄り道。もともとは山野楽器ウインドクルー様に入荷した「アイルリッヒ バルブオイル」を買って試すつもりでした。ですが、「どうせ歩いて新宿まで行くなら、先にDACに行った方がいいな」と思い立ってDAC様へ。ここにもQ36、しかも黄ベルがあった…

さて、気になっていたブツは「Bruno Tilz KSモデルマウスピース」。Tilz社とDAC社の共同開発製品で、同社の中ではヘビーウェイトのマウスピース。本命はこれだったのですが、他にも定番のBAKOやライトウェイトで珍しいSpezialも在庫していたので、6-1/2サイズでドドンと7本出して貰いました。

ドドン。
(写真左奥よりBAKO6-1/2AL, A, AM, 左手前よりSpezial6-1/2AL, AS, KS54MD, 56MD)
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まずは3タイプの中間であるBAKOから試奏。口当たり良く息も入れ易いが、どこか音の芯がぼやけており掛けたパワーが散ってしまっている印象が強く予選落ち。続けてKS。56は5G相当で少しキツかったが、54は手持ちのArtisanに近い吹き心地でした。リムやらスロートやらがちょっとワイドでしたが、一応54は予選通過。そして最後にSpezialを試奏しました。なんとなんと、吹いた時の跳ねっ返りが少なく、音の移り変わりもとても楽に…それこそ歌うようにできます。高音域に行っても軽いマウスピースでの独特のキツさが無い。

軽いマウスピースは過去にWalküreやNY Classicを所有し、試奏でもGiardinelliやBob Reeves Mercuryブランクを吹いたことがありました。しかしいずれも自分にはツボが掴みにくく、先述の跳ねっ返りもあって結局使わなくなってしまいました。
今回吹いたSpezialはこの辺りの懸念が全く無く、口当たり・コントロール・音域・疲れなさを高いレベルで併存させたマウスピースでした。軽いとは言え、形状の妙と言えましょう。食わず嫌いは良くないね。

 

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決勝をALとASで争った結果、まとまりと艶のある音色を出せたALを購入。112Hの時のポイントを使い、福沢先生でお釣りがきました。なんかDACでのご軽率の頻度が…。早速夜の現場で投入し、感触は上々(結局オイルは買わなかった)。

 

これまで色々と渡り歩いてきた太管トロンボーンのマウスピース選びも、ようやく落ち着きを見ました。そしていつの間にかTilzが増殖。今回のSpezial6-1/2AL、太管でアルトパートやポピュラーを吹く時にアダプタを付けて使うBAKO7C、バストロにBAKO2G。

Tilzはいいぞ。