金管箱推シノススメ

一発オケ系金管箱推し奏者「海神」です。楽器のことや編曲のこと等つらつらと。

試奏記1 〜 Edwards CR-E & マーキーホーン 〜

香港帰りの海神です。疲れがまだちょっと残っています。その辺のまとめはもう少々お待ち頂くとして、例によって試奏のお話。

 
お仕事は午前中にさっさと済ませ、今日も一路「ジョイブラス」様へ。
先日参加したメンテナンス講座特典の値引き券を使いお手入れ用品を補充しつつ(今月中にあと2回!)、バストロンボーンフェアということでなんと、Edwardsの超高級&レアモデルの「CR-E」(左)と「マーキーホーン」(右)を試奏させて頂きました。本来は受注生産品で、試奏すること自体なかなか叶わない2本です。

 

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どちらも吹いてみてびっくり。というのも、"良い意味で"バストロっぽくないのです。まるでテナーを吹いているような感覚で吹けて、重々しさが全然無い。私もですが、テナー本職の人でもかなり吹き易い部類のバストロではないでしょうか。だからと言って低音が痩せる訳が無く、 そこはバスらしさたっぷり。あと、レバーアクションがとても静かな所も良い。

 
両者の違いとしては、CR-Eの方がよりフォーカスされた吹き心地でまとまった音、マーキーホーンはより息が入り素直という印象を受けました。合うマウスピースも違いがあり、CR-EはMonster2G、マーキーホーンはTLBP3の方が手持ちの中ではフィットしました。個人的には総じてマーキーホーンの方が好印象。
本職バストロ吹きには少々物足りないかも知れませんが(アドバイザーsskさんもそうしたコメントを多く貰うとのこと)、大満足の2本でした。

 
…お値段もびっくりするものでしたが。

香港渡航前夜 ~NNSB~

海神です。

今、なんと成田からブログを書いております。

 

…というのも、明日より香港で開催される「Hong Kong International Band Fair 2017 Competition」にNicoNico Sounds in Brass(NNSB)の一員として出演させて頂くのです。

楽譜頒布プロジェクトNNSBには初回の音源収録の頃からお世話になっていますが、遂に香港です。昨年の台湾だけでは収まらず展開中。毎度勉強させて頂いております。

 

集合が朝早い為、神奈川民の私は空港近くで前泊。この度の宿は「快活CLUB 成田駅前店」様です。カイ!カツ!カイ!カツ!

実は初めてのネットカフェですが、横になれるしなかなかきれいで快適ですね。寝るのが勿体無い。

成田駅前店の詳細はこちら。京成成田駅から5分程の距離。LCC早朝便利用者にもおすすめです。

www.kaikatsu.jp

 

え、楽器も持ってネカフェのブースに入れるのかって?

そこは今回テューバなので問題無し。楽器は現地レンタルをお願いしております。故に、リュックとスーツケースと我が身のみ。後は、"現地妻"が依頼通りB管であることを祈るばかりですね(昨年の台湾遠征ではC管が来て、運指を半分強覚え直す羽目になった)。

 

さて、飛行機内で寝られるかどうかわからないので、一応寝ておきます。

半日後にはもう香港。遠足前の子供のような心境です。

機材紹介 〜Thomann Trekking Case Bb/F Trombone〜

今回は人柱のご報告です。

 Twitterで相互フォローの方(一部では「ご軽率四天王」と評されているとかいないとか…)がある日海外サイトで売られている楽器ケースの話をされており、それに食いついたらケースを個人輸入していましたという話。

 

こちらがそのブツ。

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ドイツはThomann社製のセミハードケース。

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、見た目は某マー○ス○ナにそっくりw でもお値段は日本円で7/1現在10200円(+shipping cost)という破格。これ如何にということで(ケースも古い物を使っていたし)取り寄せた次第。

※尚、コピー元の現物を所有したことはありませんので悪しからず。

 

高さは90cmとコンパクト。A4サイズの紙が入る譜面ケースは、コピー元と違い固定式になっています。そしてやや小さめ。

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背中のストラップも縫い付けではなく、よくあるベルト式。これは付属の物ではなく、滑り止めの面積が広い下倉楽器の物に交換しています。f:id:sym7poseidon:20170701210602j:image

www.shimokura-webshop.com

 

 

そしてご開帳。こんな感じで楽器が収納されます。楽器の形状に合わせて位置を変えられるクッションが4つ付属。2本(互い違いに入れれば3本)入りのマウスピースポーチも。

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ベルセクションとスライドの仕切りも厚く、干渉しないように造られています。

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ベルセクションを置いている部分(ジョイント部でクッションを使い切ったので、ベル部にはタオルを置いています)の下には…

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開けてびっくり収納スペース。オイルやスワブ等を入れるには十分過ぎる程です。

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…と良いこと尽くめのように思えますが、クッションが肉厚な為か、入れると結構キツキツです。これ、ヤマハXENOの8-2/3インチベルだと入らないのではなかろうか…。

その肉厚さが災いしてか、蓋を閉める時には少し蓋を押してきちんと閉めてあげないとファスナーが閉まりにくいようです。この辺りは廉価品なりか。あとそれなりに重い。KTLよりは堅牢そうだし目を瞑る。

※7/2追記: 大サイズ(600円)のコインロッカーに入りました。他の背が高いケースは特大でないと厳しいことが多いので、結構ありがたい点だと思います。

 

収納豊富で肉厚クッション。見た目もそれっぽいwけど廉価品なりな所もある。 そんなThomannケースでした。KTLよりも安いですし、シ○イニー買う位ならこちらをお勧めしたいですね。使ってみるとまたレビューする点が出てくるかも知れませんが、それはその都度。

 

尚、Thomann社は他にも色んな楽器やケース・パーツを扱っているので見ていて飽きません。自社ブランドの楽器まで作っていました(恐らく大陸製?)。日本では手に入りにくいパーツや入荷待ちになっているケースもあるので、ご入用の方は如何でしょうか。注文してから9〜10日程で届きます。

ヒゲ脱毛体験記 ~初回~

海神です。先日試奏して決めかねていたマウスピースは、結局Monster 2Gにしました。キャパシティの広さ・音の密度・見た目の格好良さ(これ大事)から見て、ConcertoとMonsterの決勝戦はMonsterに軍配。

sym7poseidon.hatenablog.com

 

さて、今回は楽器と全く関係ない話ですがお付き合い下さい。

昨夜は仕事帰りに、ヒゲ脱毛を初めて受けてきました。毎日の処理の手間・剃刀負けによる肌への負担・そして男性的過ぎる風貌が嫌なことから自分の中で色々限界を迎え、決断した次第。

脱毛については「痛いのか?」という不安がある方も多いかと思うので、レビューと記録を兼ねて記事にしてみます。尚当方、頬~首回りまで濃く硬いヒゲが生えております。

 

施術に使われた機械は「メディオスター」(リンクは検索で一番上に出て来たサイトより)。従来のレーザー脱毛に比べて痛みが軽減されているのがウリとのこと。痛み耐性に自信が無いので、笑気麻酔(吸入式の麻酔で、吸うと酔っぱらったようにボーっとする)もお願いしました。

麻酔を吸い込み、首周りからジェルを塗り、いよいよ施術開始。ジェルを塗布した部分に機械を当て、なぞりながらレーザーを照射していくスタイルです。最初はパチパチする感覚と共にほんのりと暖かさが。「これはいけそうだ」と思った次の照射で、

 

…いてっ!アチアチアチアチアチアチアチ熱いいいいいいい!!!!!!!!!!

 

なんとも形容し難いのですが、静電気が連続で起こっているような痛みが走りました。最初はヒゲが少ない箇所に照射されただけのようです。濃く生えているとそれだけ痛みも強いとのこと。自分が一番痛かったのは、顎と首の境目から首周りにかけて。熱過ぎて何度もインターバルを取って頂きました。施術後には軟膏も頂く。麻酔が無かったらどうなっていたことやら…。

 

レーザー脱毛を初めて受けてみて、「痛みが少ない」という売り文句は「痛みが少ない(痛くないとは言ってない)」ということなのだと気付きました。まぁ、個人差がありますって所に尽きるのかなと。「私は痛かったけれど、他の方も同じとは限りません」ということだけ一応。次回の照射は2ヶ月後の誕生日前日。悶絶の2*歳(にじゅうちょめちょめさい)最終日になりそうです。

試奏記 〜 willie's マウスピース相談会 〜

今日はお昼の時間を使っていつもの「Joybrass」様へ。「willie's マウスピース相談会」でバストロのマウスピースを沢山試奏させて頂きました。

 

先月の記事で書いたCONN 112Hを結局"ご軽率"したのですが、楽器が変わるとマウスピースとの相性もやはり変わりまして。2G近辺で良い物が無いかと思った次第。吹かせて頂いたマウスピースは以下。
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・Concerto 2G
Polaris 2G
・Emperador 2G
・Walküre HY2J
・TL BP 2s
・Monster 2G
・Monster 1-3/4G
・Emperador 1-3/4G

まずは上の3つから。吹き心地はどれも良いものの、低音域が痩せなくて一番レスポンスが良かったConcertoが予選通過。

 
次に社長夫人が真ん中の2つを持って来て下さいました。Walküreはテナーのマウスピースを吹いた時にキツめの印象があったのですが、バストロには意外と合うんだなと感じました。TLBP2sは自分が持っているTLBP3より1つ大きめのサイズ。カップが自分にはちょっと深かった。

 
色々なボディのマウスピースを試したい旨をお伝えしていた所、最後に製作者の中込社長が下の3つと共にご登場。1-3/4は他のメーカーには無い、2Gと1-1/2の中間サイズだそう。流石、痒い所に手が届きまくるメーカーです。普段テナー吹きの自分にはやや大きめか。結果、予選通過したのはConcertoとMonsterの2G。

レスポンスはConcerto>Monster
音質はMonster>Concerto
と一人ではどうにも決めきれずいた所、社長が出音を確認して下さいました。社長チェックによると「倍音豊かなのはMonster。音がフォーカスされるので結果的に(自分ではレスポンスが良かったというConcertoよりも)ハッキリ聞こえる。オケっぽい音色。Concertoの方がフォーカスしきれていない感じだが、軽さはアンサンブルには良い。後は好みになる」とのことでした。

夜のオケ練習の準備もあり、結論は出さずにお店を後にしましたが、音色の幅やキャパシティを考えるとMonster 2Gかなぁという気がしています。
帰りがけには来月の海外遠征でご一緒するトロンボーン隊の皆様と遭遇。同じくマウスピース相談会へご参加のようでした。

さて、Gオケの初練習。いよいよ幻想交響曲に挑戦です。

試奏記 〜 C.G.CONN 48H 〜

今日は仕事が休みだったのですが、所用で都内に出ておりました。朝と昼の予定の合間に御茶ノ水の「クロサワ楽器」様にふらっと立ち寄り。

 

そこには少し前に音楽仲間とのTwitterで話題に挙がった48Hが。早速試奏をさせて頂きました。

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イエローブラスのニッケルメッキベル。第一印象は「密度のある音だなー!」というもの。音のカタマリがパァァァーーーン!!と迫ってくるような感覚。音域によるムラも無し。古い楽器でしたが、スライド等の動作もスムーズ。マウスピースがメインではなく借り物(ヤマハ47)だったのもあってか、高音域は多少神経を使いました。

 

ポピュラーだけでなく、オケのトップでも使えそうな印象の楽器でした。古くて良い楽器はお値段もそれなり。細管関連で増やすならまずはやっぱりボブリーブス11Cか…。

クロサワ楽器様、ありがとうございました。今なら細管に加えて中古CONNの在庫も潤沢です。まさか紐式88Hが4本(うち1本は私の愛機と同年代の紐バックシャンク)もあるとは…。8Hもありました。

 

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Connstellationの彫刻が眩しい。

試奏記 ~ Jupiter JCB-780 & C.G.Conn 112H ~

月曜日は仕事が休みだったので、新宿~大久保界隈を散策。

まずは昼食として油そばを。最近仲間内でブームになっている油そば。私は学生時代から永く親しんできた「東京油組総本店」の味が好きです。

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食事を終え、強い日差しの中大久保まで歩き「Tuba88」様へ。テューバの専門店で、中古が非常に充実しているお店です。私が現在使っている2台のテューバ(ヤマハ&カワイ)を買ったのもここ。N店長にはお世話になっております。今回は、友人から2000円の格安マウスピースが売っていると聞き、それを購入しに行きました(買ったのはB&S 24AW)。理由としては、7月に参加する香港の音楽イベント用。テューバをレンタルするのですが、現地に行くまでどんな型が来るかわからないので、ひとまずスタンダードを1本持っておこうかと。

 

88での買い物を終え、一路「DAC」様へ。こちらは説明不要のメジャー店。物色で来てみたら、ひときわ小さなテューバが目に入り、早速試奏をお願いしました。

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それがこちら、JCB-780。3/4サイズの4ロータリーB管。このモデルは以前778という型番で販売されていた物。780から更に新しくなり、現行品は1140というそうな。同じ3/4のJTU-1010(旧JCB-482)と比べても更に小さく、今使っているYBB-103と肩を並べる小ささ。吹いてみると、そのコンパクトさに違わぬレスポンスの良さ。それだけでなく、全開で吹き込んでも受け止めてくれるキャパシティ(本職テューバの方には物足りないかもですが)も兼ね備えています。売価は40万円台。

 

テューバ試奏の後、「そう言えばホームページに中古トロンボーンが沢山載っていたな…」と思って、応対してくれていた店員Oさんに問い合わせ。CONNのバストロ112Hがあるとのことで、早速吹かせて貰う。

 

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10インチの赤ベルでインラインロータリー。スペックだけ見ると「キツイ楽器なのだろうか」という思いが先に出るものの…1音目を吹いた瞬間。

 

全て  どうでも  良くなった

 

いやー良い楽器ですわこれ。音の立ち上がりがめちゃめちゃ良くて、モワッとするというよりはパリッとする印象が強い。正確には、どっちの印象を見せるにもそこまで労力を要しない。暖かくもなれるしバリバリバリーーーーーーーーーー!!!!!ともなれる。自分が88Hユーザというのもあるのか、なんだかずっと一緒に吹いてきたかのように自分に馴染んだ吹奏感。メカニカルな部分は勿論調整されていてスムーズ。こんなに手放しで絶賛できる楽器に出会えるとは思っていませんでした。2時間程吹いていたのですが、Oさんにも「凄く楽しそうに吹いてらっしゃるので、ノックせずそのままにしておこうと思いまして」と言われてしまったw

新大久保で良いCONNに出会う…というと、去年の8月(88Hを買った時)を思い出します。楽しい休日でした。