金管箱推シノススメ

一発オケ系金管箱推し奏者「海神」です。楽器のことや編曲のこと等つらつらと。

Colin Williams氏 & 玉木優氏 デュオリサイタル

普段使う路線が止まってしまい、振替輸送で帰路の海神です。本日は「ジョイブラス」様よりお声掛け頂いたこちらのコンサートを聴きに行っていました。

 

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 ニューヨークフィルのColin Williams氏と南デンマークフィルの玉木優氏とのトロンボーンデュオリサイタル。会場には別のコンサートや動画やTwitter等々で見たことのあるプロの方々がずらり…。

お二人の生演奏は初めてでしたが、聴き惚れていたらいつの間にか終わっていた…というようなコンサートでした。Colin氏の芯の強く語りかけるような音色と、玉木氏の優しく歌うような撫でるような音色に終始釘付け。特にColin氏の過去の故障を基にした「Ash」と一発目に披露された「こうもり序曲」のそれぞれに強く表れていたように感じます。

 

クラシカルなトロンボーンとしては、今日のコンサートを聴いて玉木氏のような音色を目指したいなと思える、そんなひと時でした。あんな音色で抱かれたい…。展示もあったwillie's社の玉木氏モデルマウスピースは残念ながら私の普段使いより大きい4GSサイズ。Emotionシリーズの6-1/2サイズだけでも試してみたい(ミーハー)。

 

仕事のキリは余り良くなかったのですが、切り上げて急いだ甲斐がありました。もうすぐ最寄りに到着。

 

2018年

になってしまいましたね。海神です。本年も宜しくお願い申し上げます(深々)。タイトルをこうすると今年の大晦日に振り返り記事書く時にタイトルに迷う気がしますが、それはその時考えます。

 

さて、一応年が明けましたので改めて目標的なものでも挙げてみるとします。

 

・ジャズを始める

NNSBをはじめいわゆるサブカル系楽団に参加させて頂く中で、ジャズ欲が募りはや数年。年齢的なアレソレもあり、そろそろチャレンジしてみたく思っています。去年は某ビッグバンドに見学も行き入るつもりでいたのですが、下半期の練習日が悉く出勤日と被っており断念…。(次の目標と関連しますが)今年こそはスケジュールを調整し入りたい。それが叶わなくとも、何処かしらでやれれば。

 

・転職を果たす

秋口から始めた転職活動。経歴の特殊さ故か(前職まではとある専門職でした)書類から連戦連敗だったのですが、先月半ば以降急に選考が増えてきまして。年明けでゆっくりしたい所ではありますが、ここが正念場だと言い聞かせて頑張ります。次こそは安く使い捨てられない職場へ…。

 

・編曲の復活

キッズアニメの編曲が大人の事情でお蔵入りになってしまってからというもの、モチベーションが削がれてしまっていた編曲。大学時代の友人から別の友人の結婚式で披露するアンサンブルの編曲をちょうど受けたので、これを機にちょこちょこ書きたいなと。インプットも並行せねば。

 

・楽  器  を  買  わ  な  い

はい。まぁメイン運用する子達は満足できる物が揃ったので今年は無いでしょう。あってもマウスピース位。早速某フリマアプリに出ているBob Reevesが気になっています() 4日には「ジョイブラス」様の初売りもあるし()

 

…という訳で、身一つでできる範囲にはなりますが、今年も楽しくやっていければと思っております。改めまして、どうぞ宜しくお願い致します。

 

海神

2017年

もあと僅かですね。海神です。いつの間にやら大晦日。

 

今年の音楽活動は、オフ会から演奏会までなんと20件。昨年の台湾に続き、香港にも行かせて頂きました。アマチュアながらこれだけの機会を頂けてありがたいことです。人のご縁が深まったこの1年。新たな挑戦と言えるものはあまりできませんでしたが、新たな楽器やマウスピースは増えました() ベストバイはQ36YR、次点でTilz Spezial 6-1/2AL。

 

2018年は色々と転機な予感ですので、創作や新ジャンルへの挑戦は勿論、今年の機材投資に恥じない演奏活動をしていきたいと思います。記事の更新ももう少し頻回にしたい所存。

 

さてさてそれでは、今年も1年間ありがとうございました。来年も宜しくお願い申し上げます。

 

海神

楽器紹介 〜S.E.Shires Q36YR〜

それは日曜日の夕方。
急遽入った年内最後の本番(老人ホームでの慰問演奏、バストロ)に向けた練習に向かう前、「ジョイブラス」様に立ち寄った際の出来事でした…。

ジョイブラス様に寄った目的は、年始にあるコンサートのチケット支払。

しかしこの前日、トロンボーン担当ymr様のツイッター"あの"S.E.Shires Q36YR入荷の報せが投稿されており、前回の試奏以降もQ36のことが頭から離れずにいた私は「また吹けるだろうか」と淡い期待も抱いていました。

(前回のQ36試奏記はこちら) 

sym7poseidon.hatenablog.com

 


特価品を少し触らせて貰った後にymr様にQ36の件を切り出すと「ありますよ。吹いて行かれますか?」とのご返答。「いやぁ、前に吹かせて頂いた時から忘れられなくてですね…」などと話しつつ試奏室へ。

さてさて、久方ぶりのご対面です(個体は違うけど)。
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吹いてみて改めて感じる、ムラの無い鳴りとちょうどいい抵抗感。吹き込んでも息が取られ過ぎず、息を無駄無く音に変換してくれます。そしてレバーも持ち易い。バストロ程の楽器となると「吹いていて疲れない」「体格上無理が無い」というのは大事な要素だと思うのですが、このQ36YRは見事にそれを満たしてくれます。


ちょっと脱線。「元々テナー吹きの人がバストロを吹く」場合って、本職と比較してバストロとしてまず二つの壁にぶつかることと思います。
一つは低音域。ずっといわゆる上吹きでやってきていると、どうしてもローBより下の音が痩せる傾向にあるかと。幸い(?)私はテナーだけ吹いていた頃から低音志向が強かったせいか、周りの同じケースの人達よりもこの苦労は少なかったのですが、もう一つの壁がチューニングB前後の中音域。テナーだと出し易い音域だからとついテナー感覚で(速度が早く量のさほど多くない息)吹いてしまい、特にオケで求められるようなたっぷりとした音・綺麗に割れた音を出すのがどうにも苦労する。



話を戻してQ36YR。
私がぶつかっていたこの二つ目の壁を、これでもかと助けてくれるのです。恐らくは手持ちのC.G.Conn 112Hと比してこの楽器が持つ抵抗感。それにより特に中音域では吹き込みがし易く。その他の印象としては(前回と重複ご容赦!)、黄ベルなのもあってレスポンスが良く、強弱や音色のコントロールがし易い点が挙げられます。一言で言うと「思った通りに吹ける」。112Hと何度も吹き比べた結果、「この子とならもっと上を目指せる」と感じました(写真左が112H)。

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そして更に吹き比べ。次のお相手はなんと…
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Q  3  6  Y  R  の  別  個  体  (写真左)。

ymr様の粋な計らいによるまさかの登場に驚きつつも、一通り吹いてみる。頭をフル回転させながら吹いてみる。良かったのは、後から出て来た個体でした。
二度の試奏とその間の2ヶ月。軽率にではなく(ここは弁解しておく!!)思索と検討を繰り返しに繰り返した結果。今ここに、Q36YRお迎えと相成りました。短い付き合いでゴメン、112H!

尚、付属品は
・コンパクトなセミハードケース
・リードパイプ(他に2本付いていて付替可)
・ピケットブラス製Shiresマウスピース1.5MD
(日本で一般に流通しているものとは別ラインナップ)
・Hetmanオイル類(自社ロゴ付)
・クロス×2。
なんとも至れりつくせりでありがたいです…。

早速その後の練習で投入してみましたが、もっともっと吹きたくなってしまい堪りません。さっき買った楽器で練習に行く、というのもあたまわるい話だけれど。

価格も本格的なバストロンボーンの新品と考えると、下から数えた方が早い部類(同価格帯ではYBL-830。それより安いとなるとYBL-620GやJupiterのJTB-1180R等)。本職バス吹きの方々の感想も聴きたい所ですが、テナー吹きが持つバストロとして考えると候補筆頭ではないでしょうか。是非検討して頂きたい楽器だと思います。

改めてジョイブラス様、先日は誠にありがとうございました!! バストロ本番は2件決まっていますので、これからどんどんこの子を使ってあげようと思います。自室で寝る方角が蒲田方面ではないので安堵している今日この頃ですw

 

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いいぞ。

(余談ですが、色々手を出しておいて新品楽器って3台目なんです。ファースト楽器のBach42B、PROJECT EUPHONIUM様のアルトトロンボーン、そしてQ36)

太管トロンボーンマウスピースの旅、(たぶん)終着駅へ。

海神です。未だにQ36欲しい病から逃れられません。資金の算段がついてからにするか、後から回収するか、悩みつつリアルがバタバタして動きが取れず今日に至ります。
…と言うのも、現在転職活動中の私。今週は案件が連続で入りそれどころではありませんでした。ならブログなぞ書いている暇はあるのかとの謗りもありましょうが、備忘録ということでササっと。

今日は夜コマに本番が再来週に迫ったオケの練習。途中で新宿を経由するルートだったので、新大久保へ寄り道。もともとは山野楽器ウインドクルー様に入荷した「アイルリッヒ バルブオイル」を買って試すつもりでした。ですが、「どうせ歩いて新宿まで行くなら、先にDACに行った方がいいな」と思い立ってDAC様へ。ここにもQ36、しかも黄ベルがあった…

さて、気になっていたブツは「Bruno Tilz KSモデルマウスピース」。Tilz社とDAC社の共同開発製品で、同社の中ではヘビーウェイトのマウスピース。本命はこれだったのですが、他にも定番のBAKOやライトウェイトで珍しいSpezialも在庫していたので、6-1/2サイズでドドンと7本出して貰いました。

ドドン。
(写真左奥よりBAKO6-1/2AL, A, AM, 左手前よりSpezial6-1/2AL, AS, KS54MD, 56MD)
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まずは3タイプの中間であるBAKOから試奏。口当たり良く息も入れ易いが、どこか音の芯がぼやけており掛けたパワーが散ってしまっている印象が強く予選落ち。続けてKS。56は5G相当で少しキツかったが、54は手持ちのArtisanに近い吹き心地でした。リムやらスロートやらがちょっとワイドでしたが、一応54は予選通過。そして最後にSpezialを試奏しました。なんとなんと、吹いた時の跳ねっ返りが少なく、音の移り変わりもとても楽に…それこそ歌うようにできます。高音域に行っても軽いマウスピースでの独特のキツさが無い。

軽いマウスピースは過去にWalküreやNY Classicを所有し、試奏でもGiardinelliやBob Reeves Mercuryブランクを吹いたことがありました。しかしいずれも自分にはツボが掴みにくく、先述の跳ねっ返りもあって結局使わなくなってしまいました。
今回吹いたSpezialはこの辺りの懸念が全く無く、口当たり・コントロール・音域・疲れなさを高いレベルで併存させたマウスピースでした。軽いとは言え、形状の妙と言えましょう。食わず嫌いは良くないね。

 

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決勝をALとASで争った結果、まとまりと艶のある音色を出せたALを購入。112Hの時のポイントを使い、福沢先生でお釣りがきました。なんかDACでのご軽率の頻度が…。早速夜の現場で投入し、感触は上々(結局オイルは買わなかった)。

 

これまで色々と渡り歩いてきた太管トロンボーンのマウスピース選びも、ようやく落ち着きを見ました。そしていつの間にかTilzが増殖。今回のSpezial6-1/2AL、太管でアルトパートやポピュラーを吹く時にアダプタを付けて使うBAKO7C、バストロにBAKO2G。

Tilzはいいぞ。

試奏記 〜S.E.Shires バストロンボーン Q36〜

近頃急に冷えたせいで衣替えが間に合っていない海神です。

さて、本日は午前中に「劇場版Fate/stay night Heaven's Feel」を観賞。夕方のオケ練習まで少し時間があったので、アメリカントロンボーンフェアを絶賛開催中のジョイブラス様で注目の品を吹かせて頂きました。

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S.E.Shires バストロンボーン Q36。コスパの良さが話題のQシリーズのバストロです。パーツは自社製作、組み立てを外注することで(Shiresにしては)低価格を実現したモデル。ymrさん曰く、早速1台嫁いで行ったとか。そんな話題の逸品が運良くゴールドブラスベル(左)・イエローブラスベル(右)両方とも在庫していたので、2台試奏させて頂くことに。

 

両方に共通して感じた良い点は、中音域の鳴りの良さと音の厚み。バストロで特に難しい(とテナー吹き的に思う)チューニングB付近でも音が散らず、吹き込んでも嫌な割れ方を起こさない。かと言って吹奏感がキツい訳でもなく、適度な抵抗感があります。どの音域・音量でも音に厚みがあり、特にpの何でも包み込んでくれる雰囲気が良かった。尚、マウスパイプは狭〜中間〜広の3本付属。

 

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ゴールドとイエローでは、自分はイエローの方が好みでした。イエローはレスポンスの良さが際立ち、音色作りがとてもし易い。思い通りに吹ける感じ。ゴールドは音色の柔らかさこそ良いものでしたが、音を出す時に1枚幕がかかっているような感覚が拭えず。

 

また、手持ちのCONN 112Hと比べて思うのは、112Hは抵抗感が少ないので軽い吹き方を求められる分にはとても楽だということ。しかし、パワーを求められる場面や中音域では音の散りが目立ったりオーバーブロウがちになる。これらのことや左手の持ちにくさを考えると、112Hって体格の大きい人向けなのかも知れません(勿論、テナー本職として使いこなしきれていない所も多分にあるでしょうが)。楽器側に付き合える位の抵抗感があった方が演奏の幅が広がるように思った次第。

…と、こんな具合にQ36黄ベルはいいぞ的な感想を書き綴ってきましたが、財が確保できれば真剣に検討したい楽器です(財の確保ないし回収は後からでもいいとの声が内外から聞こえてきそうですが)。新品定価で53万。ちょっぴり…本気だ。

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彫刻も。

テナートロンボーンのロータリーに関する一考察

海神です。大学のOBオーケストラでの大きな本番が終わり、今年も残す所あと本番3件となりました。11月半ばを過ぎれば本格的に落ち着く…もとい、ホーム楽団以外は予定が無く、土日がスッカラカンになります。何かください()

 

さて今回は、テナートロンボーンのロータリーについて思ったことを書き綴りたいと思います。このタイトルを見ると、「どの種類のロータリーがオススメか」的な内容が頭に浮かぶ方もおられるのではないでしょうか。トラディショナル、セイヤー(アキシャルフロー)、ハグマン、ロタックス、トゥルーボア、CL、V等々…いろいろな種類が流通していますね。

ですが、今回はこんな切り口でロータリーについて考えてみるつもりです。

 

「テナートロンボーンのロータリーで通るのは必ずF管でなければならないのか?」

 

この夏はバストロの出動機会が多く、またテナーで吹く曲も調号の多い曲でした。バストロを吹いていると勿論Ges管を使うこともあり、5ポジションの音を1ポジションで取れるのはとても便利だと実感。バストロだと動きが楽なのに…とテナーの曲で思うこともしばしば。そんなことを思った私が言いたいのは、

 

「F管ではなく、Ges管付きテナートロンボーンがあってもいいんじゃないか?」

 

F管なら1ポジションで取るCはGes管の2ポジションでも取れますし、テナーでlowC近辺の音域を使うことはそうそう無いので割り切ってしまうのもアリ。スライドワークは楽になり、GesだとB←→Fの切り替え時ほど音の明るさ・暗さが大きくは変わらないので支障は無いという考えです。F管だったバストロをそのままテナーに合体させるという発想は確かにわかり易いですが、色々な曲への対応力を考えるとGes管の方が合理的な気がしております。だって最近のアニソンってGes Dur多いんだもん。

 

工房で改造をお願いすればできるとは思いますが、メイン機の88Hを人柱にするのは少し躊躇われる…。余裕ができたら中古の安物で試してみたい気持ちはありますね。或いは某大陸辺りで製造していないだろうか。